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 デイトナに旅立つ直前、筑波サーキットにて入荷したばかりの「MGS-01 CORSA」のシェイクダウンを行ってきました。ここでは、そこで感じた事をご報告しましょう。
 結論から言いましょう!MGS-01 CORSAは予想以上に素晴らしい出来でした!
 正直、最初はあんまり期待してませんでした。4バルブエンジンは、デイトナ1000が出たときにさんざんチューニングしたし、海外の情報もイロイロ入ってきていて、それも理解していました。何よりも、今までの経験上グッツィのニューモデルは、少し手を入れないとまともに走らないのが多かったですから。このMGS-01 CORSAにしても、心のどこかに「カッコだけでしょ」みたいな、ちょっと冷めた気持ちが少なからずありました。でもその予想は見事に覆されました。

 筑波に持ち込んだ車両は、箱開けしたあと、外装類のチェックとオイル周りのチェック、バッテリーのチェック、ペダルやハンドルの調整をしたのみ。簡単なシェイクダウンのつもりで出掛けたのですが、予想以上の結果に興奮気味で帰ってきました。
 まず感じたのはフレームの良さ。基本骨格はデイトナ、1100スポルト、V11へと受け継がれているバックボーンタイプ。このフレームをベースに、これまで数多くのチューニングマシンやレーサーを製作した経験から、良い面も悪い面も十分に知っていました。ですから、これといって期待もしていなかったというのが正直なところでした。



 でもコース上で、タイヤが暖まるとともにペースを上げていくと、予想していたネガティブな要素が出てこない。それどころか、適度なしなりはあるものの、カッチリとしていて旋回性もすごく良いのです。その結果、前後に装着されたオーリンズ製サスペンションもいい仕事をしている。レーサーとして、国産レプリカマシン並に走れるとは言わないですが、グッツィという今までのイメージからするとかけ離れて良い。今の段階で手を加えるとしたら、ブレーキなどパーツ類の調整ぐらい。根本的な部分で、変更しなきゃいけないと思う部分が一切無いのです。

 エンジンに関しても、いままでのイメージを覆されました。4バルブエンジンは、エンジン本体の重量が重いことに加え、2バルブエンジンとは違う独特のトルク感がありました。しかし、その使いにくいトルク感が薄まり、全域にわたってスムーズでパワフルに仕上げられているのです。その結果、すごく使いやすい。筑波では1コーナーから第2ヘアピンまでギアが2つあれば十分なくらいです。
 まだエンジンをバラして詳細を調べていないのではっきりしたことは言えませんが、今組まれているカムは決してホットなバージョンじゃないはず。でも、こちらのパワーカーブを見てもらえれば解るとおり、シャシーダイナモでは125馬力を発揮しています。カムを変えるだけでもエンジンキャラクターをもっと過激に仕上げることもできるでしょうし、さらに手を加えればパワーを稼ぎ出すのも無理な話じゃありません。ヨーロッパのチームなどは1200ccオーバーの排気量で160馬力オーバーなんてエンジンもあるので、拡張性も十分に期待できます。


 パッケージとしてMGS-01 CORSAを見た場合、レーサーとしては決して軽くありません。190kgオーバーの装備重量は、レーサーらしからぬ数字です。でも、実際に走らせると、その重さをさほど感じないのです。これは重量バランスが優れていることを表していると思います。モト・グッツィはシャフトドライブという駆動形式を採用しているためにミッションケースやファイナルケースが存在し、リア周りが重いという構造的な特徴を持っています。でもMGS-01 CORSAは、そのリアヘビーな感覚はなく、レーシングマシンらしいフロント寄りの重心を感じることができます。そのおかげで旋回性が高く、しっかりとスポーツできる車体に仕上がっているのです。
 昨年、もて耐のライダーとしてGSJトライアンフに乗った豊田君にもライディングしてもらったのですが、ペースの遅い車両をかわしながら軽く流して1分6秒台。日を改めて、ポジションなどに小変更を加えて走り込んでもらったら1分3秒台が出てしまいました!これはスゴイ。もちろんペースが上がるに連れ、手を加える部分は出てきますが、根本的な部分での変更は今だ必要はない状態です。もちろん、さらなるタイプアップも可能です。
 この結果から想像できるのは2つ。アプリリアの関与と、このMGS-01 CORSA以降のモデルへの期待です。

 モト・グッツィはこれまで、ツメの甘さが目立つメーカーでした。それを補って余りある魅力を持っているのですが、もう少し煮詰めてくれればいいのに、という思いがいつもありました。でもMGS-01 CORSAには無い。サーキット走行を前提としたマシンで、ここまで煮詰められたのは、やはりアプリリアの影響があったのではないでしょうか。これはあくまで想像ですが……。
 それと、'03年に発表されたコンセプトモデルの生産&日本上陸が秒読みとなった今、その先陣を切って入荷したMGS-01 CORSAがここまで良い出来だと、後に続くブレヴァ1100、グリーソ、MGS-01ストリートバージョンの完成度も高いのではないか、という期待が自ずと高まるのです。


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