「もて耐参戦記」 もてぎ7時間耐久ロードレース“もて耐”2003 レポート |
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グッツィ・スポルト・ジングウシでも、夏の恒例行事となった「もてぎ7時間耐久ロードレース“もて耐”」。すでに結果をご報告しましたが、ここで改めてそのご報告をしたいと思います。トライアンフとしては5年目、チームGSJとしては2年目となる今年のもて耐は、ガソリン規制など新レギュレーションが導入され、全く新しいレースとなりました。その詳細とは、
1.ガソリンタンクは24リットル以内。
2.ガソリン給油のためピットインしたときは最低10分間給油エリアにストップ。
3.1回の最大給油量は15リットルとする。
4.ガソリン給油はピット内にある常設のガソリンスタンドを使うこと……
というものです。要するに、パワーを求めて過剰なエンジンチューニングを行い、またレース中のハイアベレージをキープすると、それだけガソリン消費が激しくなり、ピットインする回数が増える。その結果、ピットインしている時間が増えていく。そこで、いかにそこそこのタイムをキープしながら給油回数を減らし、かつ他チームとガソリン給油のタイミングを外すかがポイントとなるわけです。と、まぁイロイロと見えない部分も多いレースではありましたが、なぜかチーム員の顔は自信にあふれていたのです。 |
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マシンは昨年と同じトライアンフ・デイトナ955i。同じくらいの排気量を持つ、最新の国産4気筒勢に比べると若干非力ではありますが、そこはエンジンチューニングでカバー。本来の燃費の良さを生かして十分に優勝を狙えるマシンに仕上がりました。また今年は、足周りを一新し、そのポテンシャルをさらにアップしています。その結果、予選タイム2分03秒148をマーク。予選順位も25番手となりました。昨年は2分03秒736で34番手でしたから、順位&タイム共にしっかりとアップさせることができました。 |
いよいよスタート前のサイティングラップが始まろうとしています。朝から霧雨が降り、路面は微妙な状況。コース確認も含めて慎重にスタートします。スターティンググリッドにマシンを並べれば、いよいよスタート。あとは7時間という長い時間を走り切るのみです。ファーストライダーは芦刈剛志選手。その後、井上哲悟選手、豊田浩史選手へと繋ぐ予定。 |
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今年はなんと、キャンギャルを用意いたしました。しかも2人、めぐみちゃん(右)とゆかりちゃんです。いつも男臭いGSJチームだけあって、その扱いをどうして良いか分からない状態でしたが、スタート前に花を添えてくれました。 |
| 路面は若干濡れているところがあるものの、ほぼドライ状態と言うことで、ドライタイヤで行くことを決定。そしていよいよスタートとなりました。 |
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慎重にスタートした芦刈選手。やや順位を落としながらも、予定通りの周回を重ねていきます。しかし、1回目の給油で渋滞に巻き込まれ、規定時間以上の約15分を要してしまいました。とは言うものの、1時間経過時の42番手から、2時間経過時には2番手にジャンプアップ!! 上位チームの給油タイミングが重なったとはいえ、もの凄い追い上げです。しかもコッチは燃費の良い955iなので、他の上位チームより給油回数が1回少ない5回ピット作戦。とは言うものの、オーバーペースは給油タイミングの計算を狂わせてしまうので、2分07秒台だったラップペースを2分10秒台までダウンさせる指示を出したのでした。 |
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ここで、新しくなった給油の流れを説明しておきましょう。ピットインをしたマシンは、給油エリアに向かう道と、ライダー交代やタイヤ交換を行うピットレーンに向かう道に分かれています。給油エリアに着いたマシンはそこでタイムカードを押してもらい、メカニックが給油所へとマシンを押していきます。ライダーはその間、給油エリア出口付近にある休憩所で風にあたったり水分を補給しながらチームからの指示をもらったり与えたりします。その間、最大15リットルを給油したマシンは、再びライダーの待つ入り口付近に向かうわけです。給油所が渋滞していなければ、ここで約5分程度待つことになるのですが、給油のタイミングで自分たちより後にピットインしたマシンが前に並んでいたりするので、「何分にピットアウトですか?」と周りに聞きながらタイム通りにピットアウトできるように順番を入れ替わってもらいます。そして、大型のタイム表示板を睨みながら、10分きっかりにタイムカードを押してもらい、給油所を出発。給油を行った場合、必ずライダー交代をしなければならないので、そのままピットまで走っていく。GSJチームは、最初の給油のみ給油所の渋滞にハマってしまい、5分程度タイムロスしてしまいました…… |
| もて耐外車エントリー率は決して少なくないのですが、決勝に残るマシンは少なく、しかも上位を走る外車は我がGSJのトライアンフたった1台。ということで、場内にながれる映像では、かなりの時間、我がトライアンフを撮してくれました。それに加えインタビュアーがピットを訪れ、神宮司にインタビュー。う〜ん、なかなか気持ちイイもんですねぇ〜。 |
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緊張感は持ちながらも、どこかのんびりとしたピット内。ガソリン給油がないというだけでも、チームとしての負担はこんなにも楽になるのか、ということを改めて実感しました。そうそう、一時2位に上がった証拠というわけではないのですが、サインボードの下から2段目、順位を表示するところに“2”と書いてあるのがわかりますか?えっ、誰も疑ってない?そう言わずに見てやって下さい。 |
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スタート直後、完全にドライ状態となった路面ですが、途中から降り出した雨によってレインタイヤに。しかしその後も、微妙な雨が降ったり止んだり、その為にメカニックたちはドライタイヤとレインタイヤを組んだり外したり……。ライダーチェンジの時の、ライダーの意見を尊重し、“いける!”と言うことでレインタイヤのまま、そのままコースインとなるのでした。 |
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さぁ、レースも終盤。3時間目以降1時間毎の途中経過は3位、6位、10位。給油やライダーチェンジのためにピットインしても、上位はキープしたままです。
と、スタートから5時間30分あまりを経過したところで、最大級のチャンスが到来します。
雨によって数台のマシンが転倒しコースにオイルが出てしまい、マーシャルカーがコースインするフルコースコーションとなります。そこで、我がGSJチームは事前に打ち合わせていた作戦を敢行。すぐさまピットインし、ガソリン給油とライダー交代を行うことでガソリンタンクをピッタリ満タンにすることができました。このことで残り90分をノー・ピットで走りきるという作戦に急遽切り替えたのです。上位チームがピットインで時間を消費する間に、さらに上位にくい込もうと考えたわけです。6時間目の順位は9位にアップしていました。 |
いよいよラスト1時間を切りました。ピットの中で待機するメカニックや応援に駆けつけてくれたお客さんたちの視線は、ピット内に設けられたテレビモニターに映し出される映像と順位表に釘付けです。そして、予想通り上位にいたチームが給油のためにピットインし、我々の順位も8位、7位と上がっていきます。「もう何チームかピットインするはず。そうすれば……」なんて言う期待を込めながら見つめるも、そのままチェッカーフラッグ。7位完走!もちろん、もっと上位を狙えたのかも知れませんが、この結果にはかなり満足しています。自分たちより上はレーシングチームばかりだし、外車勢最上位だし……なんて理由も付ければ、うれしさもさらに増幅するというモノです。
ということで、今年のもて耐も終わりました。レース当日はお店をお休みしてしまったりして、皆さんにご迷惑をおかけしてしまった上に、当日ピットにはたくさんの方々に駆けつけていただき、いろいろと手伝っていただきました。本当にありがとうございました。でも、これに満足することなく、機会があれば様々なレースにチャレンジしたいと思っています。その時はまた、ご迷惑を掛けるかも知れませんが、暖かく見守ってやって下さい。 |
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