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13年ぶりのデイトナ参戦。実に有意義な時間を過ごすことができました。もちろん、準備の大変さや、海外でレースを戦う難しさはありますが、そこは“レース大好き”のグッツィ・スポルト・ジングウシですから寝る間を惜しんでクリア(ホントに寝られませんでした)。なによりデイトナは、グッツィ・スポルト・ジングウシというショップにとってとても重要な場所。ヨーロッパと並んで世界のオートバイ市場の中心であるアメリカの、しかももっとも大きな舞台で、自分たちの技術力がどれほど通用するかを図る場所として、グッツィ・スポルト・ジングウシ創設当時からずっとこだわり続けている場所ですから。
そんな世界の大舞台で、今回も良い結果を残すことができました。 マシンは、昨年の「もて耐」にも参戦したトライアンフ・デイトナ955i。フロントフォーク周りや、スイングアーム取り付け位置を含むリア周りのモディファイは行いましたが、エンジンは基本的にノーマル。細部の徹底したバランス取りと抵抗低減、それにバルブタイミングを変更し後輪で145馬力まで引き上げることに成功しています。なかでも各パーツのバランス取りには、惜しみなく時間を掛けました。
このエンジンはピックアップ向上を目指してバランサーを軽量化しています。エンジン振動が出やすくなるのですが、増大したエンジンパワーを効率よく後輪に伝えるためには背に腹は代えられません。そこで大事になってくるのが、エンジン構成パーツのバランス取りです。特に気を使ったのが3気筒エンジン特有のロッキングです。
ロッキングとは3気筒エンジン特有の振動。真ん中のシリンダーを軸に、左右のシリンダーがパドルを漕ぐように揺れる現象。バランサーを軽量化したことでエンジン振動が出やすくなっているとともに、そのロッキング現象を低減するため、ピストンやコンロッドなどの可動パーツ重量の均一化はもちろん、燃焼室容量の均一化やクランクのダイナミックバランスなど、徹底したバランス取りを行いました。
また今回はスペシャルヘッドも持ち込みました。シートリングやバルブガイドを打ち直したこのヘッドは、出発ギリギリまで製作を行い、手荷物で持っていったのです。 |
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今年のデイトナは、少しだけ雨に降られましたが、久しぶりに強い日差しに恵まれました。また、コースレイアウトとともに新しい舗装が施されている部分もあり、走行は慎重にスタートしました。 問題のガソリンは、サーキット内で販売されている112オクタンのガソリンは使用せず、サーキット外の一般のガソリンスタンドで販売されているハイオクガソリン(100オクタン)を使用しました。それでもエキパイの中まで真っ白い状態。この状態は、過去にも経験しているのでこれでok。セッティング的にはやや濃い方向なのですが、症状だけ見るとセッティング変更してドツボにはまるパターンです。 |
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そしていよいよレースです。今回はCCSという団体のミドルウェイト&ヘビーウエイトスーパーバイククラスとAHRMAが主催するサウンドオブサンダークラスに参戦。CCSのヘビーウェイトで1回、AHRMAでは2回の2位表彰台を獲得することができました。AHRMAでトップ争いをしていたのは、フロリダで5回のチャンピンを獲得しているドゥカティ998。場内放送でも「日本から来た、トライアンフに乗るアシカリが追い上げていま〜す!!」みたいなアナウンスがガンガン流れ、会場も盛り上がっているようでした。
初の海外レースとスリッピーな路面に慎重になっていたライダーの芦刈選手は、レースを重ねる毎にペースを上げ、最終的にはいつもの深いバンク角のライディングスタイルを取り戻していました。
今回は大きなトラブルもなく、とにかくデイトナを思いっきり堪能することができました。レースである以上、勝つことが目的なのですが、今回は久しぶりのデイトナで、グッツィで初めて参加した時の気持ちに立ち返ることができたように思います。また、スタンダードをベースにしっかりと造り上げたトライアンフ・デイトナ955iでは、国内のレースにも参加していきたいと思っています。パドックで見かけたときには、デイトナのバンクを駆け抜けた姿をじっくりとみてやって下さい。 |
-----------Edited by T. Kohno Page Top
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