<2000' BOTT参戦記>

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'00年最初のレースとなった『バトル・オブ・ザ・ツイン(BOTT)』。以前から、このホームページや雑誌広告でお伝えしていたとおり、V11スポーツのNEWレーサーのお披露目もかねて参戦して参りました。すでに一部雑誌では、BOTTのレース報告とともにマシンの写真は公開されていますので、ここではまだ試作段階ではあるものの、グッツィ一筋ウン十年のノウハウをつぎ込んだ新作パーツを含めた細部のご紹介を、レースに先立ってお送りしましょう。


去年リリースされて以来、好セールスを記録しているV11。軽量ボディや6速ミッションの採用などで、スタンダード状態でのポテンシャルも高いのですが、その影に潜む潜在的戦闘能力を追求するのが当面の目標。ですのでエンジンチューニングや外観の大きな変更は行わず、吸排気および足まわりの強化、それにフレーム剛性の見直しを行いました。筑波サーキットではギア比の関係で6速は使えませんが、練習の段階で1分10秒台前半をマーク、なかなかの仕上がりです。カラーリングはもちろん、このスタイル、なかなかカッコイイと思いません?


フロントフォークはオーリンズ製の倒立タイプを使いました。トップブリッジ&アンダーブラケットはヤマハR1用です。その理由はトップブリッジの剛性を落として、車体剛性とのバランスを取ることと、トレールバランスを見直すためです。結果はバッチリ、グッドハンドリングになりました。ステアリングダンパーもオーリンズ製、ホイールはダイマグ製を使っています。

エンジンは全くのノーマル。吸排気の変更のみです。吸気側はK&Nフィルターを装着したのみ、排気はV11用のオリジナルスリップオンサイレンサーです。この状態でプラグの焼け具合はちょうど良く、インジェクションのリセッティングはしていません。オイルパンは、ノーマルには外付けのフィルターカバーやオイルクーラー用のサーモスタッドが付き重たいので、旧タイプのオイルパンに変更。オイルクーラーは、こちらも軽量のアールズ製の13段タイプに変更しました。それともう一つ。フロントエンジンハンガーからメインフレームにかけてシリンダーをかすめるように伸びるのが、追加装着したサブフレーム。これだけで、フロント周りの剛性が増し、ハンドリングもさらに良くなりました。このサブフレームは市販化の予定です。

ステップ周りは、試作段階の一軸ペダルタイプ。タッチは良好です。インジェクターの上に見えるのは、1100スポルトにも使用したアクセル開度をよりレーシーにするためのスロットルプーリーです。リアサスペンションはオーリンズ製でスイングアーム側の取付ピボットを変更して装着しました。これはスイングアームのタレ角を付けたり、車高を上げることなくリアサスの押し角を変更するためのもので、レース用のスペシャルセッティングです。公道用には1100スポルトと共通のオーリンズ製サスペンションを用意しています。

マフラーは、オーバルサイレンサータイプのオリジナル。ノーマルに比べ5.5kgも軽量なうえ、中低速でのトルクがたっぷりと出てメリハリのあるエンジンに変身します。市販化も決定し、お値段は11万9000円です。それとリアホイールもダイマグ製を装着しています……と、こんなところでNEWマシンの紹介を終わりにして、参戦記に移るとしましょう。


骨折あけの初レースで少し表情が固いワタクシ神宮司ですが、京都にある「カスノモータース」の社長、フライングドルフィンの糟野サンをはじめ、いつもの面子と話しているうちに徐々にリラックスして参りました。気合いも十分、と言いたいところですが、今年からBOTTは3月20日に開催日が変更され条件も良くなったということでACTクラスのエントリーが増え、なんと58台!が勢揃いしてしまい、予選落ちが心配なワタシです……


その他のGSJレーシングチームの面々は、マシンの外装&カラーリングとツナギも新調したエースの鶴岡選手。それに今回も島根から出張エントリーのルマン2に乗る松永選手。それに、ドゥカティ900SSの山田選手です。ポカポカと暖かい陽気の中、皆テキパキと準備を進めていますが、鶴岡くん以外はエントリー台数の多さにかなりブルーになっています。


今回は我がGSJレーシングチームのピットの横に、グッツィの輸入元である「福田モータース」が'00年モデルのグッツィを展示。観客の熱い視線を集めていました。やっぱりV11は人気のようです。

熱い視線を集めていたと言えば、この薄肌のお姉さん方。'00年のレースクイーン候補らしく、観客の投票による選考が行われるとあってやたらとカメラに手を振ってくれました。しかし、小心者のカメラマンが正面に回ることができず、皆さんには大変申し訳ないと言っていました。許してやって下さい。


ここ最近人気を集めている、フラットツインBMWだけで争われる「ボクサートロフィー」クラスには、久しぶりに北島選手がエントリー。勢いだけでのエントリーかと思いきや、マシンをドックインさせて入念なセットアップを行い、ツナギまで新調して気合い十分。果敢な走りを見せていました。あの気合いみなぎる走りには脱帽ものです。


ツインクラスの最高峰、エキスパートツインクラスには、チーム「ファーストボーン」からこんなグッツィレーサーがエントリーしていました。フローチューンによってセットアップされたエンジンと、フレームや足まわりを大幅に変更したマシンは、なかなか独創的です。セットアップ不足で結果こそ振るわなかったものの、これからが楽しみなマシンです。


さて、レースの方は、決勝に残ったのは鶴岡選手と山田選手の2台のみ、私と松永選手はリベンジャークラスになってしまいました。しかも、決勝レースの二人はともに転倒リタイヤ。残念な結果になってしまいましたが、二人とも大事には至らず良かったです。リベンジャークラスの二人は、無事に完走。楽しいレースとなりました。V11レーサーはレース中に11秒267をマーク。初レースにしては上出来です。これからセッティングを煮詰めていけば9秒台も決して夢ではありません。これからに繋がるレースになりました。

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