<2002’もてぎ7時間耐久レース参戦記>

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すっかり遅くなりましたが
ご声援とご協力、ありがとうございました。
“もて耐”、何とか完走いたしました!!
すっかりと秋も深まり、冬の到来を感じさせるニュースが流れていますが、夏の終わりに熱くなったもてぎオープン7時間耐久ロードレース、通称“もて耐”のご報告と、その為に新たに造り上げたトライアンフ・デイトナ955i-G.S.J.Specialをご紹介したいと思います。

 今年で5回目を迎えたもて耐は、いまやすっかり夏の終わりの風物詩となりました。今回は8月22日から“もて耐ウィーク”がスタートし、23日に公式予選、24日にはエンジョイ3耐&2耐、そして25日が決勝となりました。

 参戦を決め、当ホームページで参戦のご報告をさせていただいてからというもの、それはそれは大変な日々でした。マシン構想&製作、そしてセッティングの日々。まさに時間との戦いで、皆様にも大変ご迷惑をお掛けいたしました。今年はチームとしての本格参戦ということもあり、昨年以上に気合いが入っていました。しかし、マシン製作が進むにつれ、思うようにセッティングが出ず随分と苦労してしまいました。
 とはいえ、ココで諦めてはなるモノかと、ググッと力を込めて、何とかイメージしていたマシンに仕上げることが出来ました。
 また、レースウィークを通じて、たくさんの方々にサポートしていただきました。ありがとうございました。暑い中、眠い目を擦りながら飲んだビールは、今考えると美味かったですねぇ〜。


 マシン製作にあたって目標としたのは、2分3秒台というラップタイム。昨年、チーム新撰組のトライアンフT595でマークした予選タイムが2分5秒569。今回は、マシンが955iになったことでベースマシンのポテンシャルがアップし、さらに上が狙えると考えたわけです。
 予選タイムは、2分3秒727。目標を見事達成しました。ただ誤算だったのは、予想以上に他チームのレベルがアップしていたこと。今回のポールタイムは、なんと2分00秒819。このタイムは、全日本スーパーバイク選手権でも、楽に予選を通過するものです。

協力/CLUBMAN
PHOTO/Shinichi Tsutsumi
 そして今回の布陣は、豊田浩史、嶋村尊彦、青谷由美の3ライダー。予選順位は34位となりました。
 いよいよ、レースがスタートしたのですが、セッティングを含め予選で使っていたスーパーソフトコンパウンドのタイヤと、決勝用のソフトコンパウンドのタイヤの特性の変化に戸惑い、第一ライダーがスタート直後に転倒、ライダーも鎖骨骨折してしまいました。救済処置によって何とかレースに復帰出来たのですが、開始1時間でのリザルトは64位に。この時点で、上位入賞を目指していて作戦を完走に切り替え、ライダーたちにも無理をしないようにと伝えました。
 とは言うものの、ライダーたちのチカラによって、2時間/59位、3時間/54位、4時間/51位まで順位をあげることに成功。そのまま6時間まで膠着状態となりましたが、チェッカーを受けるときには46位までアップする事が出来ました。


 マシンはトライアンフ・デイトナ955i。新しいマシンということもあり、そのポテンシャルを最大限に引き出すことを、今回のマシン製作のテーマとしました。
 955iは、トライアンフが新たにラインナップしたスーパースポーツモデル。それまでプロアームを採用していたスイングアームを両持ちにするなど、車体周りに大幅な変更を受け、トライアンフのアイデンティティでもある3気筒エンジンは、ピストン形状の変更のほか、オルタネーター位置も変更され、さらにパワフルで扱いやすくなっています。このレーサーは、エンジンは基本的にノーマルですが、燃調のセッティングを詰めるだけでかなり元気になるというこのエンジンの特性を活かし、吸排気の変更程度にとどめました。もちろん、時間的な制限ゆえの選択だったのですが、それでも後輪で135馬力を発揮することが出来ました。そして、このパワーをしっかりと使い切ることが出来る車体と足周りを造り上げることに、全神経を集中させたのでした。
 前後サスペンションは、パワーや車重を考慮し、スペシャルオーダーしたオーリンズ製。フロントの三つ又類もオリジナルでオーダーしました。
 また、ストップ&ゴーの多いもてぎのコースを考慮し、コーナー立ち上がりでしっかりとパワーをかけられるようにするため、リア周りの剛性UPは集中的に行いました。
 スイングアームピボットは、ベアリング類を変更。アクセルONでしっかりとリアに荷重を掛けられるようにリアサスペンションのリンク類を、溶接などを施しほぼ一新。スイングアームは、サブフレームを新造しボックス化するとともに、スイングアーム長も伸ばしました。もちろん、前後ホイールはマグネシウム製に変更し、ブレーキも強化しています。
 耐久レースということもあり、その他の部分もしっかりと作り替えています。
 カウル類は、軽量化と整備性向上を狙って、ノーマルと同形状ながらFRP製の2分割タイプを新造。タンクキャップ部分を作り替えることでタンク容量アップも実現しています。大型ラジエーターにオイルクーラーも新設しました。
 今回は時間的な問題もあって十分に詰め切ることが出来ませんでしたが、これからしっかりと詰めていけば2分0秒台ぐらいまでは十分に行くのではないか。そう考えています。
 あれ、0秒台といえば、ほとんどポール・ポジション・タイムじゃないですか。じゃぁ、来年も出ますか!?

PHOTO/Shinobu Matsukawa


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